睡眠中に何度も目が覚め、再度寝ようとしてもなかなか寝付けなかったり、やっと寝れたとしてもすぐにまた目が覚めてしまう。このような状態が週に3日以上ある人は、中途覚醒という不眠症の一種の可能性も高いです。
目次
なぜ中途覚醒してしまうのか
中途覚醒するタイミングについてですが、いつもだいたい決まった時間に目が覚めませんか?眠り始めてから3~4時間後に起きてしまうという方が多いはずです。これには睡眠の周期が深く関わっているんです。
人間の睡眠は深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りであるレム睡眠を一定の周期で繰り返しています。
本来はこの繰り返しによって体温に高低差をつけ、より深い眠りを得ようとしています。ところが、中途覚醒する方は、この定期的に訪れる浅い眠りであるレム睡眠の時に目覚めてしまう場合が多いんですね。
通常はレム睡眠の状態でも頻繁に目が覚めるということはありません。それが高い頻度で目が覚めてしまうというのは、レム睡眠の時に、中途覚醒してしまう何らかの刺激を受けているわけです。
中途覚醒が発生する3つの原因
通常ならレム睡眠の時には夢くらいは見ますが、ひんぱんに中途覚醒する事はありません。中途覚醒には原因があります。
原因1-精神的ストレス
不安や悩みを抱えている時というのは、寝付きも悪くなりますし、イビキの原因や悪夢を見てしまう可能性も高いですよね。悪い夢を見ると交感神経が優位になりますので、目が覚めやすくなるんです。
この時、交感神経が優位になっているわけですから、再度寝ようとしてもなかなか寝付けない状態にもなっています。そうなると、睡眠時間そのものが短くなってしまいますので、疲れが蓄積することになるんですね。
ストレスは睡眠にとっても大敵ですので、意識的に発散させないといけません。継続的に楽しめるスポーツや趣味などを作るようにしましょう。
夜寝る前には、その趣味などに関わる、楽しい事を想像しながら眠りに就くと良いですよ。リラックスした気分になって寝付きも良くなりますし、悪夢を見る頻度も減りますので、夢で中途覚醒する事が少なくなります。
とは言っても、どうしてもリラックスした状態にできない、という人ももちろん多いと思います。意識して自分の精神状態をコントロールするのって案外難しいですよね。
そのような場合には睡眠サプリを使うのがオススメです。睡眠薬と違って副作用や依存性の心配がないので、安全に対策できますからね。
原因2-加齢によりメラトニンの分泌量が減る
睡眠ホルモンとも呼ばれ、良質な睡眠に欠かせないホルモンであるメラトニンですが、加齢とともにその分泌量は減少していくんです。
メラトニンは副交感神経を優位にし、血圧や脈拍を低下させ、人間の体を深い睡眠に適した状態へと誘ってくれます。ところがメラトニンが減少すると、睡眠が全体的に浅くなり、特に浅い眠りであるレム睡眠時に中途覚醒し易くなるわけです。
ですので、特に歳をとるにつれ、メラトニンの分泌を増やすような対応が必要になります。
原因3-就寝前のアルコール
アルコールは確かに寝付きを良くする効果もありますが、かといって習慣的に寝るためにアルコールを摂取するのは絶対に避けるべきですね。
体はアルコールに順応し易い性質がありますので、アルコールの量は増加していき、最悪の場合アルコール依存症になるリスクも大きいです。
それだけではなく、アルコールは体内で分解される際に、交感神経を刺激する物質を発生させるんです。
交感神経は体を活動的な状態にしてしまいますので、中途覚醒しやすくなります。アルコールには利尿作用もあり、夜中にトイレに行きたくなる可能性も高くなりますよね。アルコールは意外と睡眠への悪影響が多いのです。
中途覚醒した時にやってはイケナイ禁止事項
中途覚醒した場合、出来るだけ速やかに再度眠りに入りたいですよね。再度の睡眠をさまたげないよう、次にあげる事項は特に注意しましょう。
光を浴びる
部屋の明かりを点けたりせず、トイレにいく場合もなるべく弱い光にしておきましょう。光はメラトニンの分泌をさまたげ、交感神経を優位にしてしまいますので、再度眠りに入るのを困難にしてしまいます。
同様の理由でスマホを見たりするのも良くありません。スマホによって気になる情報を見つけた場合に、脳が覚醒してしまう可能性もあります。スマホが発生させる電磁波はメラトニンを破壊してしまいますので、何れにしても睡眠中はスマホを近くに置かないようにしましょう。
飲食
空腹感を感じても、何かを食べるのは極力避けましょう。食べると胃腸は活動を余儀なくされてしまいますので、体が十分に休めず、眠りは浅くなってしまいます。
どうしても空腹に耐えられない場合や喉が渇いたという時には、常温に近い水を飲む程度に留めましょう。冷たい飲み物も、内臓を冷やして体に刺激を与え、交感神経を優位にしてしまいますので避けるべきです。
難しい考え事をする
不安や悩みの事を考えると、ストレスによって交感神経が優位となり覚醒してしまいます。翌日の事を考えたり、時計を見るのも色々なことを想像してしまうのでやめましょう。
どうしても色んな考えが浮かぶ時には、出来るだけ楽しいことを考え、リラックスできるような思考を心がけましょう。
といってもなかなか難しいという人もいると思います。私も夜中に起きることが多いのですが、その時には楽しいことを考えるように努めており、そうする事でいつの間にか眠りに入っている事が多いです。
具体的には、私は旅行が好きで、常に次に行く旅行の計画を頭の隅に描いています。忙しくて旅行なんて行けないという時でも、時期は未定にしても計画さえしておけばそれが目標になり、励みになります。
中途覚醒した場合でも、そういう旅行についての事をぼんやりと考えるようにすれば、再び自然と眠りに就くことが出来ます。
人それぞれ色んな趣味や楽しみがありますので、中途覚醒した時だけじゃなくても、嫌な考えを押しのけるような楽しい思考ができる状態を確保するのは、ストレスを溜めない秘訣といえます。あなたも試してみては如何でしょうか?
中途覚醒を改善するには?
まずは眠りの質を根本的に良質なものへと変え、眠りを深くするようにしましょう。
中途覚醒の原因は精神的なストレスによるところが大きいです。ストレスを極力溜めないように発散し、就寝前は出来るだけリラックスして楽しい思考で眠りに入れるようにしましょう。
また、眠りを求めて睡眠薬などに頼るのは、依存性など様々なリスクがありますので極力避けましょう。睡眠サプリメントなら、睡眠薬とは異なり依存性や副作用の心配もなく安全に飲む事が出来ます。
安易に睡眠薬などに手を出さずに、まずはサプリメントで健康的に対応しましょう。以下の記事では安全性の高い睡眠サプリメントを紹介していますので、検討される方は参考にしてみるのも良いでしょう。
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中途覚醒は適切な対応で早期解決!
たまに夜中に目覚めるのは誰でもある事ですが、中途覚醒がひんぱんに発生すると、疲れが蓄積して日中も非常にキツイです。本来疲れを癒やすための睡眠時間が苦痛にさえ感じられるようになってしまいます。
中途覚醒は生活習慣を整え、ストレスを減らすことで十分改善可能です。良質な睡眠を得るのは老化予防や太りにくい状態を作ったり、健康維持には欠かせませんので、出来ることから取り組んで生活習慣を改善しましょう。