歳をとると寝付きが悪くなったり睡眠途中でトイレなどに起きる回数が増えたり、朝の目覚めも早くなりがちです。歳を重ねると睡眠は短くて良いのでしょうか?
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高齢者ほど短い睡眠時間で良いというのは間違い
歳を重ねるほどに睡眠時間が少しでいいという認識は間違いです。しかし、朝早く目が覚めると老人扱いされたりしますよね。あなたの周りの高齢の方でも寝る時間は遅いのに早く起きる方って結構いませんか?
年齢とともに必要な睡眠時間というのは若干減る程度です。年齢とともに減るというよりは、小さい子供ほど多くの睡眠を必要とし、成人から高齢者までは必要な睡眠時間というのは殆ど変わらないと考えて良いです。
個人差が大きい睡眠時間ではありますが、年齢による必要な睡眠時間の目安があります。
大まかな年齢別睡眠時間は、
・新生児、乳幼児:15時間前後
・幼稚園児~小学生:12時間前後
・中学、高校生:9時間前後
・成人:8時間前後
・高齢者:7時間前後
これらはあくまで傾向として考え、時間は目安として捉えましょう。小学生以下はカラダが急成長していますので、多くの睡眠を必要とします。それ以降も睡眠時間の確保は大事で、高齢者でも、成人の方とほぼ同じくらいの睡眠は確保するべきです。
子供の睡眠はとても重要
子供にとって睡眠は非常に重要です。成長には欠かせない成長ホルモンが睡眠時は大量に分泌されます。それ以外でも、睡眠には非常に多くの重要な役割がありますので、子供には特に睡眠不足にならないよう配慮してあげましょう。
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熟睡できない原因はレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルに問題かも?
睡眠には周期があり2種類の睡眠を一定時間おきに繰り返しています。 それには理由があり、どちらの睡眠も重要な役割を持っています。
子供も習い事や塾などで睡眠時間が削られている場合が多いです。良質な睡眠は記憶の整理などの効果もあり、学習したことを効率よく覚えるためにも非常に重要です。
習い事をしても身につかなければ意味がありません。習い事などは十分な睡眠が確保できる前提で実施した方が、かえって効率よく身につけることができます。
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睡眠は若さを保つ為にも必須!睡眠の重要な5つの役割
睡眠には心身ともに休息させたり、細胞の修復や記憶の整理など多数の重要な役割があります。適切に良質な睡眠を得る事が出来れば老化予防にもなり、いつまでも若々しく健康的に歳を重ねる事ができますよ。
子供の生活習慣を整えるには、親をはじめとする保護者が率先して生活習慣を整えるようにしましょう。夜10時には寝られるように誘導できればベストですね。
加齢により睡眠時間が減る理由
歳を取る毎に睡眠時間は短くなっていきますが、その原因は、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの分泌量が減少することによるものです。
メラトニンは5歳位までが最も多く分泌されます。その後加齢と共にどんどん減少していき、60歳を超える頃には、ほんのわずかしか分泌されなくなってしまいます。
メラトニンは良質な睡眠の為には欠かせない物質なので、減少することで睡眠時間が減るのは当然といえば当然の事なんですね。
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良質な睡眠には欠かせないメラトニンに関する5つのポイント
寝付きが悪かったり、寝られたとしても熟睡できずにすぐに目が覚めてしまったり。質の良い睡眠が得られていない人はかなり多いです。睡眠の質を上げる為に重要な役割を果たすホルモン。それはメラトニンです。
年齢を重ねても良質な睡眠と時間を維持する
良質な睡眠を得るためには睡眠の量や質を確保することを意識し、日常生活で様々な調整を行って生活習慣を整える必要があります。
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睡眠で疲労回復できてない!?良質な睡眠の為の調整事項7選
睡眠は大事と分かっていながらも、不足気味な人が大半です。睡眠に充てることができる時間が限られている以上、その質を向上させるしかありません。そもそも、睡眠は量よりも質を重視するべきです。
60歳を超えて定年退職すると、会社に行く必要がなくなりますので自己管理をきっちり行わないと生活習慣が乱れてしまいます。その年齢ではメラトニンはわずかしか分泌されない事を認識し、より良質な睡眠を確保できるよう生活習慣を整えましょう。
また、加齢によるメラトニンの減少はある程度どうしようもありません。かといって、眠れないからと睡眠薬などに頼るのは可能な限り避けるべきです。副作用や依存性は非常に危険ですし、歳をとると精神的に不安定にもなり易いですから。
まずは生活習慣を整えるのが重要ですが、それでも良質な睡眠が得られない場合は睡眠サプリメントを検討するのも良いでしょう。
ただし、サプリメントは添加物が多く使用されている商品も少なくありません。歳を取ると薬を飲む機会も増えます。薬には添加物がかなり使われていますので、それ以外での添加物摂取は極力少なくしたいですよね。
添加物が少なく、安心して飲める睡眠サプリメントをピックアップしてランキング形式で紹介してみました。検討される際には参考にしてみるのも良いでしょう。
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不眠でうつ寸前だった私がやっと熟睡できた睡眠サプリを紹介します
私は長い間ストレスなどが原因で眠れない日々を過ごしていました。精神的にも肉体的にも疲れているのに、布団に入ると決まって目が冴えて眠れなくなっていました。 眠れないと精神的にも不安定になり、正直うつ病の ...
サプリメントは薬とは違い、健康食品ですので色んな意味で安心して飲むことが出来ます。
加齢により睡眠が減るとあらゆる老化が加速し不健康に
加齢により睡眠時間は減少していく場合が多いですし、睡眠の質も悪くなりがちです。
しかし何も対策せずに睡眠の質を悪化させれば、老化の促進とともに肌の状態が悪化したり精神的にも不安定になったり、太りやすくもなります。要は心身共に不健康になってしまいます。
お肌の細胞は夜寝ている間に修復されますので、良質な睡眠が得られないと肌は荒れる一方ですし、肌のターンオーバーも乱れがちになります。睡眠不足は色んな意味で太る原因にもなります。
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睡眠不足は太る原因?ダイエットも期待できる良質な睡眠とは?
睡眠は疲労を回復させるだけではなく、脳の機能に関わる事など意外な役割も多数持っています。その分、不足することによる弊害も多く、太りやすくなるという非常に気になる要素もあるんですよ!
女性は特に、歳を取ってもいつまでも美しさを維持したいですよね。その為には良質な睡眠を十分に確保しましょう。そうする事で肌の再生能力を高める事ができますし、ダイエットの効率も上がり、何より健康で魅力的になりますよ。
朝スッキリと目覚められるようになると、毎日ポジティブな気分で一日をスタート出来ますので、気分も明るくハツラツと充実した日常が送れるようにもなります。
歳を取ったら、色んな楽しみも減って閉じこもりがちになる人も多いので、そうならないようにいつ迄もポジティブに過ごしたいですよね。若いうちから良質な睡眠が得られる状況を作っておくと、それが可能になりますよ。
まとめ ― 年齢に関わらず一定の睡眠時間は必要
年齢とともに必要な睡眠時間は若干減りますが、成人と高齢者で比較してもその差は1時間程度です。歳を取ったら特に憂鬱な気分にもなりやすいので、うつ病などの予防の意味でも十分な睡眠は必要です。
しかし、加齢によってメラトニンは減っていきますので、睡眠の質が低下するのも事実です。その事実を受け入れ、特に加齢とともに生活習慣を整える必要がある事を認識しましょう。
生活習慣は歳を取ってから変えるのは大変です。若いうちから整えておくと色んなメリットがありますよ。
歳を重ねてもはつらつと充実した日々が過ごせるように、その基礎となる睡眠をできるだけ良質なものへと改善していきましょう。老化を予防できますし肌老化も防いで、いつまでも若々しく魅力的に歳を重ねていきたいですね。