仕事が忙しかったりして睡眠時間が十分に確保出来ていないと、昼間の会議中なんかに一瞬意識が飛ぶ時ってありますよね。この時に脳は超短時間の睡眠状態になっているんです。
マイクロスリープとは?
数秒から数十秒間のかなり短い睡眠は、マイクロスリープと呼ばれています。睡眠不足で疲労がどんどん蓄積してくると、カラダは防衛本能で重要な部分から優先的に休ませようとします。つまり、脳の機能を短時間でも低下させ、回復を図ろうとする訳です。
この時は疲労がかなり限界近くに達しており、回復を求めて無自覚に起こる現象なだけに、その回復効果も非常に大きいわけです。ですので、マイクロスリープは当人の自覚はありません。目を開けた状態で眠る場合もあるんです。
本来はマイクロスリープが発生するような状態になる前に、適切な時間で良質な睡眠をとるようにするのが、もちろん望ましいわけです。
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とはいっても、疲労が知らない内に蓄積したりする事もあり、無意識にマイクロスリープが発生し、はっとすることもあるでしょう。マイクロスリープによって得られる効果や危険性について詳しく見ていきましょう。
マイクロスリープには大きな疲労回復効果がある。
睡眠不足気味の時に退屈な会議があり、しかも昼の一番眠たい時間帯に開催された場合なんかは、会議中一回くらいはウトウトしたりしますよね。そのあとカクっとなって目が覚めた時に、妙に頭がスッキリした経験がないでしょうか。
マイクロスリープは、すごく短時間で脳を休めることができ、大きな疲労回復効果が得られる、優れた睡眠方法なんです。ですのでマイクロスリープをある程度意識的に取り入れられるようになると、非常に効率の良い疲労回復が可能になります。
激しい眠気が訪れた場合は、安全でなお且つ周囲に迷惑をかけないようにであれば、居眠りもアリです。ショートスリーパーで有名なナポレオンやエジソンは、居眠りの達人だったという説もあるんです。
そう考えると、会議中に居眠りしている人を見る目が変わりますね。仕事中に寝るなんて不真面目な、と普通は思いますよね。ひどい場合はイビキをかいて寝ている人さえ見かけます。
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しかしそんな人は、多忙な仕事の合間を縫ってマイクロスリープによって効率的に疲労回復している、デキる人なのかもしれませんよ。
マイクロスリープは場合によっては非常に危険!
会議中の居眠り程度であれば命に関わる事はまずありませんが、これが車の運転中であれば危険極まりないです。どれほど危険かというと、例えば、
・時速30kmで走行
・10秒間マイクロスリープが発生
以上の場合、
1時間に30km進むわけですから、
1分間だと30/60=0.5km、つまり500mです。
1秒間でも500/60=8.3mも進む事になります。
10秒だと...83mですね。
この場合事故らない確率のほうが少ないでしょう。時速30kmといったらかなり遅く感じますよね。ところがそれだけ遅い速度で走行していても、たった10秒意識を失うだけで人生の多くを失う可能性だってあるんです。
83mが短い距離と思いますか?その間に歩行者や信号、一旦停止など、見逃せないポイントは数多く存在しているはずです。
このような危険は絶対に避けるべきです。危険性がある状況で激しい眠気が襲ってきたら迷わず仮眠を取るようにしましょう。
事前に分かっていれば、昼食後30分程度昼寝をするのは非常に有効です。昼寝には大きな疲労回復効果があります。
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どんなに急ぎの用があっても、運転する際は常に危機感をもって最悪の事態を想定するべきです。長くても30分仮眠をとれば、かなり眠気はとれているはずです。絶対に無理はしないようにしましょう。
それに、そもそもマイクロスリープが発生するような時は、睡眠不足で疲労が蓄積している場合がほとんどです。慢性的に眠気が発生しているという方は、生活習慣を見直し、良質な睡眠が得られるように工夫しましょう。
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睡眠薬には副作用等様々なリスクがありますから、安心して飲めるサプリメントが好ましいです。睡眠サプリも多くの商品があってどれを選んでいいか難しいですよね。
安全性などに焦点を絞って、厳選した睡眠サプリメントを紹介していますので、検討される際には、良かったら参考にしてみてください。
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まとめ ― マイクロスリープは危険を回避し有効利用!
マイクロスリープは場合によっては非常に危険性が高いですが、その反面、得られる回復効果は絶大です。あなたの身の安全確保、周囲へ迷惑がかからない、といった状況において、マイクロスリープによって効率よく疲労回復できれば非常に有り難いですよね。
忙しくて睡眠時間も確保できない場合は、このマイクロスリープや昼寝を普段の生活に上手に取り入れることで、効率の良い疲労回復が実現できるでしょう。
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しかしこれはあくまで、どうしても睡眠が確保できない場合に限っての事です。本来は、根本的に生活習慣を整え、良質な睡眠を得られるようにしましょう。マイクロスリープが発生しない状況が望ましいのは言うまでもありません。