睡眠は疲労を回復させるだけではなく、脳の機能に関わる事など意外な役割も多数持っています。その分、不足することによる弊害も多く、太りやすくなるという非常に気になる要素もあるんですよ!
睡眠には様々な役割があり、心身共に大きな影響を与えます。
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睡眠は若さを保つ為にも必須!睡眠の重要な5つの役割
睡眠には心身ともに休息させたり、細胞の修復や記憶の整理など多数の重要な役割があります。適切に良質な睡眠を得る事が出来れば老化予防にもなり、いつまでも若々しく健康的に歳を重ねる事ができますよ。
でも書いていますが、あまり一般的には知られていない意外な役割もあり、睡眠は非常に重要なんです。なので、睡眠不足による悪影響も無視できるものではなく、太りやすくなるというのもその一つです。
睡眠不足で太るの?と意外に感じられる方もいらっしゃるでしょう。寝過ぎる方がむしろ太りやすそうですよね。ダイエットをしてもなかなか効果が出ないという人は、一度良質な睡眠が得られているかを確認してみた方が良いです。案外スムーズに痩せられるかもしれませんよ。
目次
何故睡眠不足で太りやすくなるのか
睡眠不足で太りやすくなるのには、3種類のホルモンが関係しています。
若返りホルモン ― 成長ホルモン
若返りのホルモンと呼ばれ、非常に重要な役割を持っているのが、成長ホルモンです。成長ホルモンは成長期の子供にとっては欠かせないホルモンで、文字通り、背が伸びるなどといった具体的な成長に深く関わりがあります。
子供にとって重要な成長ホルモン。しかし、子供に限らず大人でも成長ホルモンは重要な存在で、美肌に関わる役割なども持っています。そして、今回最も注目すべき、ダイエットに関わる役割も担っています。
成長ホルモンは、寝ている間に体組織を修復してくれますが、その修復する際に、体内にストックしてある脂肪分などを分解して利用するんです。
たまに食欲が旺盛で大人顔負けの食事をしているのに、全く太らない子供っていますよね。子供は特に成長ホルモンの分泌が盛んですので、摂取した脂肪分などが効率的に使われているからなんです。
ただし、成長するに連れて成長ホルモンの分泌量は低下していきますので、歳を重ねるほどに注意が必要になります。
また、成長ホルモンは筋肉量を増加させる作用もあります。筋肉量が増加すれば、代謝がアップして脂肪燃焼も促すことが出来ます。
成長ホルモンを増やすのは、若さを保つために欠かせないだけではなく、様々なありがたい効果を秘めており、ダイエットする場合にも意識しておくべきホルモンです。
食欲を制御するホルモン ― レプチン
レプチンは満腹感を感じるためのホルモンで、脂肪細胞から分泌されます。基本的には食事の後に分泌され、満腹であることを脳に伝えて食べ過ぎを防いでいます。
実はこのレプチンには満腹感を伝えるだけではなく、余分なエネルギーの蓄積を防ぐ役割も持っています。レプチンの働きにより、交感神経は肝臓や筋肉に作用して、エネルギー消費を促すんです。
痩せるためには必須とも言えるレプチンですが、睡眠が不足するとその分泌量は減少するんです。レプチンが減少すると、満腹感があまり得られなくなり、ついつい食べ過ぎてしまいます。エネルギー消費も少なくなりますので、太りやすい体質になるのは目に見えていますね。
食欲を増進させるホルモン ― グレリン
グレリンはレプチンとは真逆の働きがあり、空腹感を感じるためのホルモンです。胃から分泌され、脳に働きかけて食欲を増進させます。つまり、グレリンはレプチンとバランスを取り合いながら、食欲をコントロールしている訳です。
ところがこのグレリンは、睡眠不足によって分泌が増加するんです。あなたも夜遅くまで起きていると、なんだか食欲が湧いてきませんか?特にカロリーが高いものが欲しくなりやすいですよね。そこでラーメンなんか食べてしまうと、当然太らないわけがありませんね。
実はグリシンが増えると、カロリーが高い食べ物が欲しくなるんです。グレリンはエネルギー補給を脳に促すのが本来の役割ですので、増えることで高カロリー食が食べたくなって当然なんですね。睡眠不足で太るのも納得がいきますね。
睡眠不足は3種類のホルモン全てに対して太る条件を作ってしまう
睡眠不足になると脂肪燃焼や食欲に関して、太りやすい方向へと変化させてしまいます。
・成長ホルモン⇒減少⇒脂肪燃焼低下、筋力低下⇒太りやすい
・レプチン⇒減少⇒食欲が抑制されず食べ過ぎる⇒太りやすい
・グレリン⇒増加⇒高カロリーへの欲求、食欲増進⇒太りやすい
睡眠不足で太りやすいのが当然の事のように感じられませんか?
睡眠不足で太った場合の影響
睡眠不足が原因で太った場合は、高カロリー食が多くなり、食べ過ぎの傾向になる場合が多いです。
さらに、筋肉量が減り、代謝機能も低下しがちです。体組織の修復も十分でなく、疲労も蓄積します。
そうなると、免疫が低下し病気がちになったり、太るうえに肌も荒れて乾燥し易くなりますので、見た目にも非常に悪い印象になってしまいます。もちろん健康を損ねることにもなりかねません。
睡眠不足はそもそも精神的にもダメージを与えますし、容姿が悪くなることでさらにストレスが加わりと、悪循環にもなりかねません。そうなる前に適切な対応が必要です。
睡眠不足を改善して太りづらい体質に
睡眠が十分でないと、どんどん太りやすい体質になってしまいます。ダイエット目的でいくら食事制限や運動をしたとしても、睡眠が不十分だと、ホルモンバランスが崩れてなかなか思うような効果が出づらいです。
高カロリー食への欲求が高まったりしますので、ダイエットそのものを挫折してしまう可能性も高まります。
睡眠時間が十分に確保出来ずに、なかなかダイエットの効果が出ないという場合は、生活習慣を見なおしたり、睡眠サプリを利用するなどによって十分な睡眠を確保する事で、簡単に痩せられる可能性があります。
睡眠時間を確保しづらいという人でも、睡眠の質を向上させることで、短い睡眠時間でも良い結果が得られる可能性があります。
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睡眠は大事と分かっていながらも、不足気味な人が大半です。睡眠に充てることができる時間が限られている以上、その質を向上させるしかありません。そもそも、睡眠は量よりも質を重視するべきです。
特に、成長ホルモンが多く分泌されるのは、眠り初めの3時間です。寝付きを良くして睡眠の質を向上させ、より深い睡眠を得ることで成長ホルモンの分泌を促しましょう。
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また、寝付きが悪かったり、なかなか良質な睡眠が得られないという方は、睡眠サプリメントを試してみるのも良いでしょう。体の休息を促し、良質な睡眠へと導いでくれます。ダイエットを考えている人は参考にしてみてください。
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まとめ ― 睡眠不足は太りやすく万病の元でもある
あまり知られていませんが、睡眠不足は太る原因の大きなウェイトを占めます。ダイエットをする場合に、睡眠時間も十分確保しよう!とは、普通は考えないですよね。
しかし、睡眠時間を確保したり、睡眠の質を向上させることによるダイエット効果も十分に期待できるのです。
睡眠不足は太りやすくなるだけではなく、精神的な悪影響や、疲労の蓄積、ストレスの増加など、様々な悪影響を引き起こします。
ダイエットを実践しているのであれば、まずは自分の睡眠が現在どのような状況かを把握し、問題がありそうなら改善してみましょう。ダイエットの効率が上がるだけではなく、老化予防や肌荒れの改善など、色んな効果が期待できますよ。