春眠暁を覚えずという古い言葉がありますね。本当に春は寝過ごしやすいのでしょうか?
春眠暁を覚えずとは中国の詩人である孟浩然(もうこうねん)という人の漢詩です。一般的には春の眠りは気持ちが良いので寝過ごしてしまうことが多く、朝になったことに気付かない、という意味で捉えられています。
確かに春にはやたらと眠い日が多い気がしますし、世間一般的にもそのような話題は多いです。季節が睡眠に与える影響はあるのでしょうか?
目次
季節によって必要な睡眠時間は変わらない
結論から言うと、必要な睡眠時間が季節によって変わることはありません。というより、睡眠は毎日一定の時間に起きて寝る事。つまりリズムが重要です。このリズムを整えるのは体内時計です。体内時計を乱さない為にも、春だからといって寝坊するのは良くありません。
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体内時計を整えてグッスリ♪良質な睡眠にはリズムが大事!
睡眠は一定サイクルのリズムが重要です。睡眠のリズムを整える際のポイントとは?
季節に関わらず、年間を通して出来るだけ同じ時間に寝て、起きるようにしましょう。さらに早寝早起きが基本です。春など季節に限らず、休日でも同様の事がいえますね。
季節が睡眠の質を左右する
季節によって睡眠時間の必要量は変わりません。しかし、温度や湿度、日照時間の関係から睡眠の質へ影響する要素は変化します。
これによって結果得られる睡眠の質や量は多少なりとも変わります。季節によって周囲の環境が変わるわけですから、季節に合わせた相応の対応が必要です。
冬 ― 夏ほどではないが寝室環境整備が大事
日照時間が短いため、睡眠時間は長くなる傾向にあります。しかし冬は寒いので、筋肉が緊張する場面が多く、全身の血行が悪くなります。
血行が悪くなると、体の表面温度が上昇し辛くなります。そうなると、体の中の深部体温の放出が上手くできなくなります。
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寝付きが悪い人必見!寝る前の体温調整だけで寝付きがスムーズに!?
寝付きが悪い人にとって、入眠までの時間は非常に苦痛です。しかし眠くなるメカニズムを理解し、習慣を変える事で寝付きは改善する可能性があります。
人間は深部体温を低下させることで深い眠りを得ようとします。ですので深部体温が下がりにくい冬は寝付きが悪くなり、睡眠中も同様に体温調節がスムーズでは無いため、睡眠の質は悪くなる傾向にあります。
また、冬は乾燥し易いので湿度の調整も必要です。乾燥した環境だとノドを痛めたり、ウイルスの活動も活発になりますので、病気にもかかり易くなってしまいます。
冬は出来るだけ乾燥しないような、適度な暖房器具を用いるのが良質な睡眠には重要なポイントです。
春 ― 睡眠に適した季節ですがストレスも多い
春は日照時間がだんだん長くなりますので、それに連れ睡眠時間も短くなりやすいです。冬に寒さで緊張状態の体はほぐれ、全身の血行も良くなっていきますので、体温の調整はスムーズになり、良質な睡眠が得やすくなります。
睡眠の時間さえきちんと確保できれば、睡眠には比較的適した季節といえるでしょう。
しかし、後程詳しく説明しますが、春はストレスが多く不眠になりやすい季節ですので、別の注意が必要です。
夏 ― 睡眠には過酷な季節!寝室の環境を整えてのりきろう!
夏は日照時間が長いため、睡眠時間は短くなる傾向です。夏は暑いので体の血行は良くなり、深部体温を下げるべく体の表面温度を上げるというのは容易です。
しかし寝室が暑い環境の場合、いくら体の表面温度を上げても深部体温を放出できなくなります。そうなると、深部体温を下げきれなくなるので、寝付きが悪くなるし、深い睡眠も得るのが困難になります。
夏は日照時間にしても温度環境にしても、睡眠にとっては過酷な季節といえます。その反面、活動的な季節でもありますので、疲労は蓄積しやすいです。なので、寝室の環境には最も気を配る必要がある季節と言えるでしょう。その点については後ほど詳しく説明します。
秋 ― 睡眠には最適!夜長をどう過ごすかがポイント
秋の夜長とも言われますが、日照時間が短くなるに連れて睡眠時間は長くなる傾向ではあります。夏に比べて体温の調節もし易いので、睡眠には非常に適した季節なんです。
しかし夏の余韻で体は活動的ですので、ついつい夜更かし気味になる季節でもあります。生活習慣は季節を問わず整えるように自己管理を意識すれば、秋の夜長もメリハリを付けて快適に過ごせるでしょう。
睡眠中の温度調節は循環式マットが最適
睡眠には体温が深く関係しています。日本は季節による温度変化が大きいので、季節に合わせた温度調節が必要ですね。
しかしエアコンなどは、空気が乾燥し、湿度環境が悪化しやすいですし、電気代も結構かかりますよね。そのような不満が解消できるのが循環式のマットです。
適度な温度を常に維持できますし、湿度に影響を与えないので乾燥し辛いです。電気代も節約できます。温めることも冷やすことも出来ますので、年間通して使用出来ます。あまり一般的には出回っていませんが、睡眠に気を使う方はかなり活用されているようです。
特に最近の異常気象では、温度や湿度などが気になってなかなか寝付けない人が増えています。そんな過酷な温湿度条件でも、電気代をあまり気にする事なく快適な睡眠が得られる循環式マットは重宝しますよ。
シンプルな構造ですので、メンテナンスも容易です。現在寝室の冷暖房器具に不満がある方は参考にしてみてください。
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水循環マットで暑さ、寒さ対策!快適な睡眠で疲れを癒やそう!
夏の熱帯夜や寒い冬に、なかなか寝付けないという人も多いです。体温は眠りと深い関係がありますので、良質な睡眠を得るためには年間通して周辺の温度を一定に保つ必要があります。
寝室の環境を整える事で季節変動程度はある程度回避できる
季節が睡眠に与える大きな影響は、
・日照時間
・温湿度
の2点です。
日照時間については、寝室には厚手のカーテンで遮光し、毎日決まった時間に日光を取り入れられるようにしましょう。寝る2時間前くらいからは、出来るだけ光を抑えることも重要です。こちらもなるべく時間を決めるようにしましょう。
温湿度の環境については、上記で説明したように、適した冷暖房器具を上手に取り入れて、体が温度調整し易い環境を整えるようにすると良いです。
これらの点に意識的に対応することで、季節による影響はかなり少なく出来るでしょう。生活習慣を整え、季節を問わず規則正しい生活習慣を確保できるようにしたいですね。
春は不眠になり易い別の要因が!?
春は社会環境が区切りの季節ですので、入学や入社、人事異動など、身の回りの環境も大きく変化しやすい時期ですよね。それに加えて季節の変わり目でもありますので、体調も崩しやすい季節です。
心身ともにストレスが多い時期ですので、そのストレスから不眠になり易い季節なんですね。ストレスでなかなか寝付けず、睡眠の質も悪くなれば、朝起きるのが辛くなるのも無理ないわけです。
春に起きる時間が遅くなることによる影響
朝起きて光を浴びる事で体内時計がリセットされるわけですから、遅く起きることによって体内時計が乱される事に繋がります。体内時計を整えるのは良質な睡眠を確保するのに非常に重要な要素です。
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体内時計を整えてグッスリ♪良質な睡眠にはリズムが大事!
睡眠は一定サイクルのリズムが重要です。睡眠のリズムを整える際のポイントとは?
不眠にならない為にも、春でも起きる時間は遅らせないようにしましょう。常に体内時計を正常化する事は、良質な睡眠を確保する為には欠かせません。
春でも早起きするには
春であっても何でも、出来るだけ早起きして、起きる時間も変えないようにしなければいけません。春は不眠になりやすい時期であることを認識し、不眠なんかにならないよう気を付けましょう。
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睡眠で疲労回復できてない!?良質な睡眠の為の調整事項7選
睡眠は大事と分かっていながらも、不足気味な人が大半です。睡眠に充てることができる時間が限られている以上、その質を向上させるしかありません。そもそも、睡眠は量よりも質を重視するべきです。
朝スッキリ目覚めるためには、睡眠周期を把握し、時間を微調整するのも一つの手段です。一度確認して見るのも良いでしょう。
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朝起きるのがツライ!睡眠周期を把握しスッキリ目覚める方法?
朝スッキリな目覚めがなかなか得られないという人も少なくないです。単に睡眠不足かな?とあきらめる前に、睡眠の周期を確認してみましょう。睡眠時間はあまり変わらずに、朝の目覚めが改善できる可能性があります。
春はストレスがかかる時期ですので上手にストレスを発散し、睡眠の質を向上させることで春の朝であってもスムーズに起きられるようにしましょう。
それでも朝なかなか起きられないという場合は、睡眠サプリメントを試してみるのも良いでしょう。カラダを休息し易い状態に導いてくれますので、睡眠の質向上が期待でき、朝の目覚めもスッキリしますよ。
睡眠サプリも販売されている種類が数多くあります。迷ったら、以下の記事で安全性などをポイントに睡眠サプリメントをランキングにしていますので、参考にしてみてください。
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不眠でうつ寸前だった私がやっと熟睡できた睡眠サプリを紹介します
私は長い間ストレスなどが原因で眠れない日々を過ごしていました。精神的にも肉体的にも疲れているのに、布団に入ると決まって目が冴えて眠れなくなっていました。 眠れないと精神的にも不安定になり、正直うつ病の ...
まとめ ― 春でも起床時間は変えない
睡眠は毎日のリズムが非常に大事ですので、春だからといってそのリズムを狂わせないようにしましょう。出来るだけストレスを溜めないように発散し、睡眠の質を向上させるための日常的な調整も、できる事から取り組んでみると良いです。
春に限らず、季節によって生活のリズムが狂わないようにしましょう。その為には寝室の環境を整え、季節による日照時間、温湿度の影響を吸収出来るようにすると、年間を通して良質な睡眠が得られます。
夏だから眠れなくてキツイ、春は起きられない、などで体調に影響していてはもったいないです。季節に応じた対応で年中グッスリ睡眠をとり、いつもイキイキ人生を充実させましょう。